成田空港・関空発の直行便 タイ・エアアジアX 評判など徹底解説
ニュースでご存じな方も多いと思いますが、LCC(格安航空会社)大手のエアアジアが東京(成田)-バンコク(ドンムアン)の直通便を就航しました。
細かい事を言うと、就航会社はタイ・エアアジア X (Thai AirAsia X, 泰:ไทยแอร์เอเชียเอกซ์) で、この会社はエアアジアの子会社でありタイ・バンコクのドンムアン空港を拠点に長距離路線専門で設立された会社です。
当サイトではLCC(格安航空会社)を極力おすすめしない方針で運営していましたが、訪問者のニーズが高まってきておりますので、一度エアアジアの特集記事を書いてみることにしました。
2013年9月1日に東京/成田-バンコク/ドンムアン路線、及び大阪/関西空港-バンコク/ドンムアン路線が就航しました。
まずは基本知識から。
エアアジアXの拠点空港はドンムアン空港
エアアジアXはタイでの拠点をドンムアン空港としています。
タイ航空やANA,JALを代表する航空会社は現在スワンナプーム国際空港を拠点にしていますので、まずここが大きな違いです。
日本で例えると、タイ航空などは関西国際空港で発着するのに、エアアジアXは伊丹空港で発着しているといった具合です。
バックパッカーで有名なカオサン通りまで
- ドンムアン空港から26.5km、タクシーで約40分
- スワンナプーム空港から34.2km、タクシーで約40分
となっています。(googlemap調べ)
タイに慣れていない方はきっとタクシーを使ってバンコク市内に行くと思います。
スワンナプーム空港なら市内までエアポート・レール・リンク(高速鉄道)を使う方法がありますが、ドンムアンはそんな便利なものはありませんので、タクシーを使って市内に向かうのが一般的でしょう。
※もちろんドンムアンから市内まで電車やバスで行く方法もありますが、慣れていないと難しいです。このあたりは自己判断でお願いします。
スワンナプーム国際空港の方が大きくて綺麗(2006年9月全面開港)なので、ドンムアン空港から入国した人はちょっとがっかりするかもしれませんが、ドンムアン空港の方が空いているので入国審査はスムーズに行くかもしれません。
発着空港の違いはわかりましたか?
初めてタイに行く人は「???」な事が多いので、軽く説明をさせてもらいました。
では、次にタイムスケジュールについてです。
エアアジアXの羽田・関空のタイムスケジュール
東京/成田-バンコク/ドンムアン路線
2014年09月11日-2014年10月25日
毎日就航
成田発 09:15 ⇒ ドンムアン着 13:55(現地時間)2014年10月26日-2015年03月28日
毎日就航
成田発 10:30 ⇒ ドンムアン着 15:05(現地時間)
2014年09月11日-2014年10月25日
毎日就航
ドンムアン発 01:00(現地時間) ⇒ 成田着 09:152014年10月26日-2015年03月28日
毎日就航
ドンムアン発 23:45(現地時間) ⇒ 成田着 08:00
飛行時間の目安は6時間半、毎日就航です。
2014年10月26日を境にタイムスケジュールが変わっていますので気を付けて下さい。
成田路線は2015年3月26日から6月7日まで、1日2便に増便するとの情報があります。先の話なので、詳細が分かり次第ブログにアップするつもりです。
ちなみにエアアジアXの東京での発着空港は成田です。羽田ではありませんので間違えないようにしましょうね。
大阪/関西空港-バンコク/ドンムアン路線
2014年09月13日-2014年10月26日
月, 火, 木, 土, 日
関空発 01:10 ⇒ ドンムアン着 05:00(現地時間)2014年10月27日-2015年03月28日
月, 火, 木, 土, 日
関空発 00:10 ⇒ ドンムアン着 04:00(現地時間)
2014年09月12日-2014年10月25日
月, 水, 金, 土, 日
ドンムアン発 16:25(現地時間) ⇒ 関空着 23:502014年10月26日-2015年03月28日
月, 水, 金, 土, 日
ドンムアン発 15:20(現地時間) ⇒ 関空着 22:40
飛行時間の目安は6時間、週5日就航です。
2014年10月26日を境にタイムスケジュールが変わっていますので気を付けて下さい。
10月25日までは、関空到着が23:50であり、JR、南海電車ともに終電が終了しています。
選択肢は、梅田行きのリムジンバスの最終1:45発、新阪急ホテル2:43着、ハービス大阪2:52着の利用か、エアロプラザ2階の「リフレッシュスクエア」を利用するか、関空周辺ホテルに宿泊の選択となりますので注意して下さい。
エアアジアX値段について
そして、これがみなさん一番知りたいであろう、値段についてです。
※エアアジアが記している価格はほとんどの場合片道価格です。
復路を考えると当然ながら最低でも×2の料金は必要だという事を頭に入れておいて下さい。
エアアジアXは時々キャンペーンをやりますので、その時に予約すれば往復2万円代でタイに行く事が可能です。このチケットを手に入れることが出来たら本当にラッキーだと思います。
でも、こういう場合は非常にまれです。通常なら往復36000円程度が最安値となるでしょう。
では、同日で普通の航空会社の価格はどうなのでしょう。
直行便の最右翼といえばタイ航空でしょう。調べてみると、どうやら最安値は62000円といったところでした。
36000円と62000円・・・26000円差は大きいですね。この価格差ならまだエアアジアがお得と言えます。
しかし、エアアジアXは受託手荷物や機内食などは別料金となります。
参考までに、荷物を預ける場合(受託手荷物)の値段は
- 20kgまで 3000円
- 25kgまで 4000円
- 30kgまで 5000円
- 40kgまで 6500円
となっています。
さらに
- 機内食 600円
- 座席指定1700~5500円
- クレジットカード支払手数料 600円
と、もし必要なサービスがあればその都度料金がかかります。
俺はバックパック一つなので、飛行機内に持ち込むぜ!といった方も要注意です。
機内持ち込み手荷物は、各辺の長さが56cm×36cm×23cm以内で、7kg以下のものとし、前の座席下または頭上の荷物入れに収納できるものでなくてはなりません。
一人あたり、機内持ち込み手荷物ひとつ、およびノートパソコン用バッグまたはハンドバッグひとつを機内に持ち込めるとの事なので、一応2つバッグを機内に持ち込めると考えていいでしょう。
もし事前予約の許容量を超えてしまったらエアアジアの料金表に基づき、1kgごとに課金されてしまいます。
これ、結構厳格です。他の航空会社のように見逃してくれる事はありませんので注意が必要です。
まとめると、普通に旅行するならバッグ1つは必ず機内に預けることになるでしょうから、プラス6000円は必須でしょう。
あと、クレジット支払でプラス600円
合わせると表示料金プラス6600円は覚悟が必要だと思います。
最安と思われる往復36000円に6600円を足して42600円といったところでしょうか。
もしこの値段でチケットが購入できるのであれば、非常にお得であると言えるでしょう。
直行便での比較になりますが、タイ航空の最安値が62000円ですので、この値段以下がエアアジアXを利用するか否かの判断基準になると思います。
HISとJTBを調べれば航空券の最安値がだいたい出ますので、一度比較してみるのがいいと思います。
本当にエアアジアXはお得なのか
ここからは私見なのですが、閑散期はともかく、通常期及び繁忙期はタイ航空との価格差が1万円程度の時が多いです。
この場合、私ならエアアジアXは選びません。
LCCは、改善されつつあるもやはり遅延や欠航が多いのが事実なのです。
遅延はまだ我慢出来ても欠航となれば最悪の事態が待っています。
エアアジアXの定款によると、欠航の際は自社便振替や返金などの対応はするものの、他交通機関への振り替えに際して発生した交通費・宿泊費はお客様のご負担となると書いています。
この意味がわかるでしょうか。
もし盆休みや正月にタイに行き、飛行機が欠航になったとします。
タイ航空など一般航空会社では、他社の振替便などを航空会社負担で用意してくれます。経由地が出てくるので帰国時間が遅くなるかもしれませんが、なんとかなるものです。
しかし、エアアジアXの場合は、欠航時は自社の便のみの振替となるのです。盆や正月は満席が常です。帰国まで数日かかるなんてことも十分ありえるのです。
当然待っている間の宿泊費は自己負担です。
もしどうしても帰国する必要がある人は、他社の航空券を正規運賃(超高額!)で購入、帰国する必要があります。当然ながら料金は自己負担です。
このことを踏まえ、時間に余裕のある方はエアアジアXを利用するのもいいかもしれませんが、帰国日がずれると問題がある人はこのリスクを考えて利用するべきでしょう。
私はタイ旅行中にいらない心配をしたくないので、極力LCCを避けるようにしています。
値段をとるか安心をとるか、それを判断するのはみなさんです。
楽しい旅行にするために何が一番重要かもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
コメント
7月10日、朝成田発の便を利用しました
日本人のCAは2人乗っており感じよく気持ち良くバンコクまでの旅を…帰りは12日深夜バンコク発。この時は日本人CAはひとり、あちらこちらで呼ばれ大変そうでしたが笑顔でテキパキ動き見ていてとても気持ちが良かったです。格安航空を初めて利用しましたが申し分なし、サービスがどうのこうのと気になる方は最初から利用しなければ良いことです。私も友人も往復大満足
でした!タイエアアジアX素敵